レンタルサーバー「Cloud Garage(クラウドガレージ)」の評判や特徴、料金プランを紹介します。
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Cloud Garage(クラウドガレージ)ってどんなサーバー?
Cloud Garage(クラウドガレージ:以後クラウドガレージ)はNHN JAPAN(エヌ・エイチ・エヌ・ジャパン)株式会社が運営する定額型パブリッククラウドサービス(IaaS型)です。
2017年に開始し、まだ世に出て間もない新たなサービスです。
といっても、運営母体は超のつくほど有名なNHN JAPANですから、信頼性といった部分では他社を圧倒します。
NHN JAPANは2000年に韓国の親会社であるNHN Corporationがビジネスモデルを日本で広めるために2000年に「ハンゲームジャパン」という名前で設立した企業で、2003年には社名をNHN JAPANへと変更。
2007年には当時副社長だった森川亮さんが社長に就任しています。
森川亮さんといえばLINEの生みの親としても有名な方であり、様々な記事でその名前を目にしているはずです。
NHN JAPANは韓国最大のインターネットサービス会社「NHN Corporation」の子会社でした。
2013年にLINE株式会社へと社名変更し、同年に親会社であるNHN CorporationがNAVER CorpとNHN Entertainment Corpに会社分割した際に、NHN Entertainmentの子会社となりました。
ちなみにNHN JAPANの「NHN」は「Next Human Network」の頭文字です。
NHN JAPANはこのほかにもハンゲーム(ミニゲーム主体のゲームポータルサイト)も手掛けており、技術力の高さでは目を見張るものがあります。
そんな大企業が運営しているクラウドガレージですが、その特徴は何といっても「パブリッククラウド」です。
契約毎に決まった範囲内のインスタンス数であればどのように分割して使おうと自由という新しい発想のサービスで、追加料金などを一切発生させずに何度でもインスタンスを構築・コピー・削除することができます。
次は気になる料金プランについての説明です。
2017年に開始した定額型パブリッククラウドサービス(IaaS型)
料金プラン
クラウドガレージ料金プラン内容 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
C2 | C4 | C6 | C12 | C16 | C32 | C48 | |
月額費用 (税込) |
1,490円 | 2,959円 | 4,406円 | 8,748円 | 11,577円 | 22,982円 | 34,214円 |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 6コア | 8コア | 16コア | 24コア |
メモリ | 2GB | 4GB | 6GB | 12GB | 16GB | 32GB | 48GB |
ディスク(SSD) | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 600GB | 1TB | 1.4TB |
インスタンス数(最大) | 1 | 2 | 3 | 6 | 8 | 16 | 24 |
グローバルIPアドレス数 | 1 | 2 | 3 | 6 | 8 | 16 | 24 |
クラウドガレージにはプランという概念はなく、利用できるインスタンス数によって利用料金が変わる仕組みとなっています。
ディスク容量に若干の違いはあるものの、メモリに関しても基本は1CPUにつき2GBずつ増えていきます。
安心安全の国内データセンター
インスタンス | ||
---|---|---|
IDC所在地 | 東京 | |
仮想化技術 | KVM/OpenStack | |
ハードウェア保守 | 24/365体制 | |
ディスク | SSD(RAID5) | |
提供OS | CentOS 7.5 (64bit) CentOS 7.4 (64bit) CentOS 6.10 (64/32bit) Ubuntu 18.04 (64bit) Ubuntu 16.04 (64 bit) Ubuntu 14.04 (64 bit) Debian 9 (64bit) Fedora 27 (64bit) Fedora 28 (64bit) Fedora 29 (64bit) openSUSE 42.1 (64bit) openSUSE 42.2 (64bit) openSUSE 42.3 (64bit) RancherOS (64bit) ISO |
|
root権限での利用 | ◯ | |
SSH Key | ◯ | |
セットアップタイム | 即時 | |
スケールアップ・ダウン | ◯(インスタンス停止が必要。SSDのスケールダウン不可) |
サーバーは全て国内のデータセンターに収容されています。
また24時間365日体制での保守管理を行っているとのことですので、監視体制としては間違いありません。
ディスク容量に関しても全てSSDで統一されており、最新の設備であることがわかります。
もっともこの辺りにおいてはサービス開始時期が最近であることから、全ての設備において最先端の機器が使われていて当然といえば当然でしょう。
ネットワーク | ||
---|---|---|
NIC数 | 1 | |
NW帯域:インターネット | 10Gbps共用 | |
NW帯域:プライベート | 10Gbps共用 | |
グローバルIPアドレス | 1インスタンスあたり1つ無料(IPv4) | |
グローバルIPアドレス追加 | × | |
ローカルネットワーク | 1アカウントあたり1つ提供(IPv4) | |
データ転送量 | 無制限 | |
ロードバランサー | 無料(L4) |
転送量は気にする必要なし!
ロードバランサーも標準装備(無料)されているので安心。
この手の記事において転送量の目安は最も気になる部分です。
クラウドガレージもクラウド型のレンタルサーバーですので、転送量の目安は基本的にはありません。
なお通常であればクラウドサーバーは従量課金制をとっていますので、気づいたときにはびっくりするくらい高額な料金を請求される可能性がありますが、
クラウドガレージは定額制となっていますので、転送量が増えても安心して使うことができます。
またロードバランサーも標準装備されており、高負荷によるサーバーダウンの可能性も極めて低くなっています。
ロードバランサーとは
サーバーにかかる負荷を、平等に振り分けるための装置のことです。
高負荷が予測できるサイトはサーバーを複数に分散して同じファイルをサーバーの数だけコピーして使っています。
ロードバランサーを使うことで、負荷状況に応じてアクセス先を各サーバーに自動で振り分けることができますので、一つのサーバーにかかる負荷を軽減したり停止状態に陥るリスクを防止することができます。
クラウドガレージの落とし穴?
高性能すぎるサーバーではあるが初心者には敷居が高すぎるかも…
クラウドガレージに関して一つだけデメリットがあるとすれば、それは余りにも専門的すぎるレンタルサーバーなため、知識のない初心者には敷居が高すぎる点です。
コントロールパネルがあるので設定自体は簡単に変更することはできるのですが、リソースや環境整備をどの程度の割合にするかなど、ある程度インスタンス負荷状況を把握できる知識を有していなければ無駄に浪費してしまったり、必要の無いインスタンス数での契約をしてしまったりと、経済的に無駄が発生してしまいます。
また利用方法がVPSに近い為、OSなども自分で選定してインストールする必要があり、通常のレンタルサーバーに比べ学習コストがかなり高くなっています。
通常は従量課金制だが、クラウドガレージは定額制なので転送量が増えても安心
ロードバランサーを標準装備
サーバースペック
料金プランで書いてあるように、クラウド型サービスですのでサーバースペックを自由に変更可能なため、固定されているマシンスペックは存在しません。
用途に合ったスペックを構築できることがクラウド型サービスの最大のメリットです。
バックアップ
コントロールパネル | ||
---|---|---|
バックアップの管理 | ◯ 手動/自動の2タイプ利用可能。 |
バックアップに関しては二通りの機能があります。
1つは最大10ファイル分まで取得が可能なイメージバックアップです。
もう一つが最大3ファイルまでサービス無停止でバックアップ取得可能な自動バックアップです。
自動バックアップ機能では以下の項目の設定が可能です。
- 取得周期(日次・週次・月次)
- 取得開始時間(10分単位)
- 取得世代数(最大3世代まで)
自動バックアップ機能の注意点としては、次の2点です。
- 最大SSD容量が400GB以内のインスタンスでのみ利用可能
- メンテナンスが実施される場合は自動バックアップ取得機能は停止され、メンテナンス終了後順次処理が実行される
サポート
サービス | ||
---|---|---|
サポート | 無料(電話/メール) | |
サポート時間 | 平日 10:00-18:00 |
クラウドガレージでは無料で電話サポートを行っています。
但し技術的なサポートはコントロールパネル上での操作のみ対象とされており、その他の技術的サポートは受け付けていません。
また24時間サポートではありませんので、土日祝に緊急なトラブルが発生した場合にはサポートに連絡がつきませんので注意が必要です。
サポート対象
- サービスの使い方や仕様に関する基本的なご質問への対応
- 住所変更や連絡先変更などの手続きに関するご質問への対応
- お支払や料金全般に関するご質問への対応
- オンラインマニュアルやFAQに記載されている内容に関するご質問への対応
- サービスの不具合等トラブルシューティングに関するご質問への対応
- サービスで提供しているハードウェアやネットワークの不具合に関する対応
- 当社で提供しているコントロールパネルの利用方法に関するご質問への対応
- 初回納品時における不具合への対応
- Pleskの基本操作(ドメイン領域の作成、メールアドレスの作成)
- Pleskメーカーのナレッジドキュメントの案内
- Pleskメーカーへの問い合わせ
まとめ
いかがでしたか?
本格的なIaaSサービスであり、初心者にはかなり敷居が高い点はある意味でマイナス評価にもなりかねません。
ハイスペックを追及するとどうしても初心者にとってはとっつきにくいものとなってしまいます。
初めてサーバーをレンタルするんだ!という方は、まずは手ごろなレンタルサーバーで少しだけでも基本的な部分を勉強しながらステップアップし、最終的にクラウドガレージのようなハイスペックなサーバーに乗り換え徐々に大きなサイトに取り組むと良いのではないでしょうか。
これだけの機能が揃っていればビジネスサイトや大規模サイトでも難なく運営できます。
既に他のホスティングサービスを利用されている方で現状のスペックで満足できていない方は、この記事を機会に乗り換えを検討してみてください。
このようにレンタルサーバーといっても使い方によって選択肢は変わってきます。
一度借りてしまえば頻繁に鞍替えするようなものではありませんので、レンタルサーバー毎の特色をよく理解し、自分の用途に合ったサーバーを探し出すことも必要です。
一般的な用途(メインサイト)で使うのであれば、確実に他社サーバーの方が良いです。
下記の内容と比較して、申し込みを検討しましょう。
下記の記事で他社のレンタルサーバーについて、詳しく比較しています。
サバ