レンタルサーバー「CORESERVER(コアサーバー)」の評判や特徴、料金プランを紹介します。
CORESERVER(コアサーバー)ってどんなサーバー?
CORESERVERは「コアサーバー」と読みます(以下CORESERVER)。
運営母体はGMOインターネット株式会社グループのGMOデジロック株式会社です。
GMOインターネット株式会社は様々なビジネスに参入していますが、社名変更前からインターネットを主軸とした企業であり経験・技術共に間違いのない企業です。
余談になりますが、代表取締役会長の熊谷正寿(くまがいまさとし)さんは日本インターネットプロバイダー協会の副会長を経験された方でもあります。
(2019年現在では役員一覧に記載が無いので何らかの理由により退任されたみたいです)
CORESERVERの公式サイトにある利用実績一覧を見てもコーポレートサイトが多いことからもCORESERVERの信頼性が伺えます。
また2017年にはサーバーシステムのリニューアルを行ったとのことです。
2017年にサーバーシステムのリニューアルを行っている
コアサーバーの料金プラン
コアサーバー プラン内容 | |||||
---|---|---|---|---|---|
プラン | CORE-MINI | CORE-A | CORE-B | CORE-C | |
初期費用 | 無料 | ||||
月額費用 | 12ヶ月 | 198円/月 | 397円/月 | 785円/月 | 3,167円/月 |
容量(SSD)※1 | 60GB | 120GB | 240GB | 500GB | |
ファイル上限数 | 300,000 | 600,000 | 1,200,000 | 3,000,000 | |
転送量上限※2 | 無制限 | ||||
許容負荷率※3 | 125% | 250% | 1000% | 4000% | |
マルチドメイン | 50個 | 無制限 | |||
メールアドレス | 200個 | 無制限 | |||
MySQL | 10個 | 無制限 | |||
CRON | 利用可能 | ||||
WordPress | 利用可能 | ||||
無料SSL | 対応 | ||||
※1
※2 ※3 |
WEB、メール、DBを合わせたご利用いただけるディスク容量です。
規定転送量以上で、かつサーバー全体で負荷がかかっている場合は単位時間あたりの量を調整させていただくことがあります。 ブログの規模の目安で人数制限はありません。 |
転送量の目安※1 | |||||
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プラン | CORE-MINI | CORE-A | CORE-B | CORE-C | |
転送量(月) | 100GB | 150GB | 300GB | 1,000GB | |
※1 インターネットで調べた数値であり、公式サイトの情報ではありません。 |
料金プランについてですが、「CORE-MINI」「CORE-A」「CORE-B」「CORE-C」と4種類に分かれています。
特筆すべきはCORE-CでCORE-Bと比べ利用料金が一気に倍以上に跳ね上がっていますが、内容も豪華です。
主な用途としてはスクリプトを走らせることの多いビッグサイトやポータルサイト向けといったところでしょうか。
通常は個人利用やよほど大きなサイトでもない限り、CORE-Aでも十分なほどの機能が揃っています。
CORESERVERのもう一つの特徴は2019年現在においてオプション機能というものがないところです。
基本機能に全て組み込まれていますので、追加で費用が一切発生しないのは分かりやすくて非常に良いと思います。
但し契約は12か月プランのみとなっていますので、短期間のみの利用を希望のユーザーにとっては少しコストパフォーマンスが低下してしまいます。
また転送量上限は無制限となっていますが、これは一定のルール内でのみ無制限が適用されるということです。
実際の転送量の目安は上記表程度ですので注意が必要です。
個人利用には「CORE-A」でも十分な機能が揃う
ビッグサイトやポータルサイト向けには「CORE-C」
許容負荷率
CORESERVERに限らず、共有サーバーではCPUやストレージなどを複数の利用者で共有しています。
そのため、特定の利用者が高負荷な処理を継続した場合、他の利用者までもが被害を被ることにもなり共有スペース全体に迷惑が掛かりますので、各レンタルサーバー会社はその対策として「負荷に応じたペナルティを課すルール」を設けています。
ペナルティの重さや内容は様々ですがどこのサーバー会社も帯域制限や同時接続数制限が主なペナルティ内容となっているようです。
CPUリソースに関してはPHPやCGIを使用しない限りはほぼ気にする必要はないでしょう。
静的ページでのリソースは極めて低く、相当数のユーザーが同時に観覧してもそれほどCPUパワーに影響を与えることはありません。
但し許容負荷率は転送量とは異なりますので混同しないように注意しましょう。
主なペナルティ内容は帯域制限や同時接続数制限となる
サーバースペック
コアサーバー サーバースペック | ||||
---|---|---|---|---|
CORE-MINI | CORE-A | CORE-B | CORE-C | |
CPU+メモリー※ | CPU 最大28コア メモリー 最大384GBでダイナミックスケール |
|||
ストレージ | RAID | |||
最大アカウント数 | 300以下 | 128以下 | 64以下 | 16以下 |
サーバー管理 | 自社 | |||
サーバー設置場所 | 国内 | |||
ネットワーク | 国内最大級のバックボーンへ各サーバー10Gbpsで接続 | |||
※ | CPUの高速化等の要因で、将来的に変更する場合があります。 |
機 能 | 仕 様 |
---|---|
リージョン | 複数選択可(予定)、東日本(東京DC)、西日本(大阪DC) |
OS | Linux(64bit) |
CPU | 最大28コア |
メモリー | 最大384GB |
ストレージ | ピュアSSD(RAID) |
Webサーバー | Apache |
無料SSL | 対応 |
MySQLサーバー | 5.7系 |
PostgreSQLサーバー | 9.6系 |
Perl | 5.8 5.16系(5.16 デフォルト) |
PHP | 7.1 + FastCGI + OPcache + APCu(5.3 / 5.4 / 5.5 / 5.6 / 7.0 / 7.2 / 7.3 FastCGI選択可) |
Ruby | 2.3系(1.8~2.4まで利用可) |
python | 2系、3系 |
sqlight | 2系、3系 |
メーリングリスト | Mailman |
HTTP/2 | 対応 |
サーバースペックに関しては流石と言うべきでしょう。
サーバーシステムをリニューアルしたということもあり、CPUやメモリに関して大幅な増強を行っています。
サーバーの設置場所も全て国内(東京と大阪の2か所)に設置してあり、レンタルサーバーの契約時にユーザーがどちらのセンターのサーバーを使用するかを選択することが可能です。
最大アカウント数に関しては上位グレードになるほど少なくなっていますが、そもそもが16もあれば十分ですので気にする必要はなさそうです。
PHPやCGIに関してもバージョンを選択できる仕様となっていますので、レンタルサーバーの引っ越しをする際にバージョンの違いによる誤作動の心配もありません。
サーバー設置場所は国内2か所。
PHP・CGIはバージョンを選択できる。
バックアップ
バックアップ | 東京DC・大阪DC間、バックアップ可(オプション予定) |
---|
CORESERVERでは2019年現在においてバックアップオプションというものは存在しません。
よってCORE-Cプランには標準装備されていますが、その他のプランはバックアップが出来ない仕様となっています。
しかし公式サイトにオプション予定とありますので、近い将来オプションとして登場する可能性が高いと言えます。
他のサーバーのバックアップ機能と違うところは、CORESERVERでは15日分のデータを保持してくれるという部分です。
ほとんどのレンタルサーバーで7世代管理はありますが、15日間のバックアップデータを保持してくれるレンタルサーバーはほぼ無いです。
バックアップ方法は、コントロールパネル内から申請する形となっています。
このバックアップデータはCORESERVER側が任意の時間にバックアップ専用サーバーにコピーを取る方法が採用されています。
バックアップ復元を行う際には、15世代分のバックアップデータの中から一つを選択しお問い合わせフォームから申請します。
申請後、通常は2営業日以内に指定したディレクトリのバックアップデータがサーバー領域に設置されます。
レジストラへの確認などが必要となる場合のみ5日以上の時間がかかることがあります。
世代管理
ここで少し世代管理のメリットについて説明します。
世代管理とは最新のバックアップポイントのみならず、その前の時点のバックアップポイントへも復元できる多次元復元管理を言います。
このような管理を行う理由は、ある時点でウィルスなどに感染していたことに気づいても、感染から数日経っていると最新のバックアップポイントでさえも感染している可能性がありウィルスを排除することができないため、それ以前の状態へ復元しなければなりません。
このような場合には世代管理をすることでウィルス感染から正常な状態へ復元できる可能性が高まります。
また、この他にもインストールしたソフトをキレイに削除したい場合などにも世代管理で可能となります。
バックアップ復元は、お問い合わせフォームから申請
サポート
CORE-MINI | CORE-Aおすすめ | CORE-B法人おすすめ | CORE-C | ||
---|---|---|---|---|---|
電話サポート | – | 対応 | 電話サポート専用のお問い合わせフォームから、コールバックの予約を行っていただくと、サポートスタッフがお客様へお電話をいたします。 | ||
メールサポート (お問合せフォーム) |
対応 | お問い合わせフォームから、内容を入力し送信いただくと、サポートスタッフが対応いたします。 | |||
チャットサポート | 対応 | web上でチャットを使い、サポートスタッフがリアルタイムで対応いたします。 | |||
営業時間 | 09:30 ~ 17:30 | 弊社の営業時間になります。 |
サポートは充実しています。
電話サポートに対応しているプランはCORE-E以上のプランのみです。
CORE-MINIとCORE-Aにもリアルタイムチャットサポートというものがあります。
これはCORESERVERのサポートスタッフが直接チャット形式で質問に答えてくれます。
これにより電話サポートと同等のサービスを受けることができます。ただし24時間サポートは行っていませんので注意しましょう。
CORE-E以上のプランは電話サポート対応
CORE-MINIとCORE-Aにもリアルタイムチャットサポートがある
まとめ
CORESERVERの評価と評判をまとめると以下のようになります。
- 運営母体は業界でも屈指のグループ企業
- サーバーのリニューアルを行っており、スペックについては文句なし
- 転送量は無制限と書かれているが、一応内部的には制限付き
- サポートは充実している。
利用実績を見てもコーポレートサイトばかりが目立ちますので、ビジネスメインの使い方も問題ないと思います。
またビッグサイトを運営する場合もスペック的には余裕がありそうです。
CORESERVERにデメリットはほぼ見つかりませんが、強いて言うならビッグサイトや出入りの激しいサイトに関しては転送量にだけ注意する必要があります。
といってもレンタルサーバーはどこも転送量が実質無制限ではないので、どうしても転送量が上限を超えてしまう場合には別の方法を模索するしかないかもしれません。
サイトの運営に慣れている方であればCORESERVERは人気のある選択肢の一つですので、ぜひ一度使ってみることをお勧めします。
このようにレンタルサーバーといっても使い方によって選択肢は変わってきます。
一度借りてしまえば頻繁に鞍替えするようなものではありませんので、レンタルサーバー毎の特色をよく理解し、自分の用途に合ったサーバーを探し出すことも必要です。
下記の内容と比較して、本当にCORESERVERで十分か考えてから、申し込みを検討しましょう。
下記の記事で他社のレンタルサーバーについて、詳しく比較しています。
サバ