自分でサイトを作って公開しようと考えた時、何から始めれば良いのでしょう?
まず最初にサーバーを準備します。
無料サーバーなのか、それとも有料サーバーなのかそれはわかりませんが、とにかく
サーバーが無ければサイト公開はできません。
とはいえ、ウェブサイト運営者でも
『サーバーって、一体何?』
という方も多いのも事実です。
この記事では今更聞けない
サーバーについて初心者でも1回でわかるよう、詳しく解説します!
- 『サーバー』
- 『サーバ』
という2つの表記がありますがどちらも同じ意味です
この記事では『サーバー』に統一させて頂きます。
株式会社PEEP 高原
この記事を最後まで読むと、
- Webサーバーとは何か
- どのサーバーを借りれば良いのか
サバサバ読める目次
①そもそもサーバーってどういう意味なの?
実は、元々サーバーという言葉はクライアントサーバーモデルのことを言います。
つまり、
- クライアント
顧客(クライアント)のように提供を受けるもの - サーバー
何かを提供(サーブ)するもの
本来サーバーというと次のような色々な意味があり、。
- メールサーバー
- ファイルサーバー
- Webサーバー
- アプリケーションサーバー
- プリントサーバー
- DNSサーバー
- FTPサーバー
それぞれ指していることが違っているのです。
また、ハードウェア(コンピュータ)自体のことをサーバーと呼ぶこともこともあります。
もう、何が何だかよくわからない状態になってしまうかもしれません。
サイトを公開する時に必要なサーバーは、
『Webサーバー』
です。
Webサーバーの役割りを知ろう!サイトを表示する仕組みとは?
サイトを公開するにはWebサーバーが必要です。
具体的には、Webサーバーは、
あなたの作ったサイトのデータを保存
する役割を担っています。
つまり、インターネットの向こう側というイメージで捉えれば良いでしょう。
しかし、Webサーバーにサイトのデータを保存しただけではPCやスマホのブラウザであなたのサイトを表示することはできません。
ブラウザというのは、
- Google Chrome
- firefox
- IE
- Safari
例えば、あなたが今「https://example.com/」というサイトを見たいとします。
どのような手順でサイトが表示されるのか簡単に解説すると、
- パソコンのブラウザで「https://example.com/」のURLを入力
- 「example.com」のWebサーバーがリクエストを受け取って解析する
- 「example.com」のWebサーバーからレスポンスを送信する
- パソコンのブラウザにサイトが表示される
この時、
- あなたはクライアント
- 「example.com」のデータ格納先がサーバー
つまり、
- クライアントからのリクエストに対して
- サーバーがレスポンスを返す
そして、この時のデータのやり取りは、URLの最初の部分「http」「https」で約束事が決められています。
その約束事に従って
- HTML
- CSS
- JavaScript
- 画像
その機能を備えたのがWebサーバーです。
Webサーバーはどんなプログラムで動作している?
実はWebサーバーのほとんどは、
UNIX系(Linux・BSD)のOS(オペレーションシステム)上のプログラム
で動いています。
その代表的なプログラムは次の2つ。
- Apache(アパッチ)
- nginx(エンジンエックス)
最もシェアが多いのはApache。
その次がnginxとなっています。近年はnginxのシェアが少しずつ増えています。
また、Windowsで動作するIIS(MicrosoftInternetInformationServices)は、どちらかと言うと企業向けという印象です。
IISは、個人やレンタルサーバーで利用することはほとんどありません。
次にサーバーの種類について見ていきましょう。
サーバーの種類は4つ!理解すれば迷うこと無し!
あなたがサーバーを借りようとした時、色々な種類があって迷うかもしれません。
でも、大丈夫です。
何がどう違うのかをきちんと理解すれば、もう迷うことはありません。
レンタルサーバーは次の4種類に分類されます。
- 共用サーバー
- (レンタル)専用サーバー
- VPS (Virtual Private Server)
- パブリッククラウド
物理サーバーと仮想サーバー!何が違うの?
物理サーバーとは、実体(ハードディスク)のあるサーバーのことを言います。
仮想サーバーは、実体が無いサーバー。
実際は物理サーバーを内部で分割してそれぞれに機能を持たせたものです。
仮想サーバーは実体が無いので、1つのサーバーを複数の用途で使用することができるというメリットがあります。
また、サーバーを交換する必要がある場合、物理サーバーではハードディスクを入れ替える必要があるのでコストも時間も掛かります。
しかし、仮想サーバーの場合はハードディスクを入れ替える必要が無いのでコスト削減も可能。
では、物理サーバーと仮想サーバーの違いも含めて、レンタルサーバーの種類による違いを見ていきましょう。
仮想サーバーは実態がない。コスト削減も可能。
4種類のレンタルサーバー!具体的な違いを見てみよう!
共用サーバ・専用サーバ・VPS・パブリッククラウドの4種類の大きな違いを表にまとめました。
種類 | 物理/仮想 | Webサーバーの共有/専有 | 価格 |
---|---|---|---|
共用サーバ | 物理 | 共有 | 月額100円~ |
専用サーバ | 物理 | 専有 | 月額8000円~ |
VPS | 仮想 | 専有 | 月額600円~ |
パブリッククラウド | 仮想 | 専有 | 月額3000円~ |
気になるのは金額の差と共用か専有かというところでしょう。
それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
価格の差と共有か専有の違いがある。
共用サーバーはシェアハウスのようなもの!一人で占領すると叱られる!?
最も手軽なサーバーは共用サーバーです。
月額100円程度から利用できるのもありがたいところ。
初めてのサイト作成にはとってもおすすめのサーバーです。
ただし、デメリットもあるので注意が必要です。
共用サーバーは例えるならシェアハウスのようなものです。
一戸建ての家を何人かのシェアメイトで喧嘩しないようにルールを守って利用しなければなりません。
一つしかないお風呂を一人でずっと占領してしまうようなことがあってはならないのです。
実際に共用サーバーを利用していると、サイトのアクセス数が少ない時には全く問題が無く快適だと感じるでしょう。
しかし、サイトが育ってくるに従ってアクセス数が増加した場合、サイトのアクセスが不安定になります。
すると、サーバーの管理者から
「あなた、ちょっと使い過ぎなので他の方に迷惑ですよ!」
と注意されてアクセスを遮断されるケースも多々あります。
また、同じサーバーを使用している人のサイトにアクセスが集中した時も不安定になる可能性もあります。
ですから、ある程度サイトにアクセスが集まり始めたタイミングでサーバーの乗り換えやプラン変更などを行うことをおすすめします。
アクセスが集まり始めたら、サーバーの乗り換えやプラン変更を!
専用サーバーは安心の一戸建て!快適なアクセスでストレスフリー!
共用サーバーとは違い、専用サーバーは自分のサイトのアクセス数が増えても問題は起こり難いでしょう。
例えるなら、誰からも邪魔をされることのない一戸建てというイメージです。
専用サーバーは管理者権限が与えられるので、自由に色んなことができるのがメリットです。
しかし、非常に快適な反面、一人で使うにはオーバースペックかもしれません。
VPSは快適なマンションの一室のようなイメージ!
VPS(Virtual Private Server)は、共用サーバーと専用サーバーの良い所を合わせたようなサーバーです。
実際は共用サーバーなのですが、見た目は専用サーバー。仮想的な専用サーバーです。
マンションの一室に住んでいるようなイメージです。
マンションの中には他の人も住んでいますが、自分の部屋には自分専用のトイレやお風呂があるのでとっても快適な生活が可能。
価格も比較的安く利用でき、共用サーバーより安定しています。
共用サーバーのスペックに物足りなさを感じたらVPSに乗り換えるのがおすすめ。
パブリッククラウドはまるでバーチャル世界に建てた家のよう!
パブリッククラウドをイメージ的に言うと、VPSと専用サーバーの間くらいの位置付けとなります。
仮想的なサーバーなので、必要な時に必要な分だけ使うことができるのが最大のメリット。
例えるなら、バーチャル世界に建てた家のようなイメージです。
自分のイメージで大きくしたり、小さくしたりすることができます。
急にアクセスが増えた場合などに対応することができるのも大きなポイント。
サーバーのまとめ
今回はサイトを公開する為のWebサーバーについて、その仕組みや種類を紹介しました。
サイトを作って公開するには、まずWebサーバーの準備が必要です。
Webサーバーは
- インターネットブラウザからのリクエストに対して
- 通信プロトコルという約束事に則ってレスポンスを返す
Webサーバーは4種類あります。
- 共用サーバー
- (レンタル)専用サーバー
- VPS (Virtual Private Server)
- パブリッククラウド
共用サーバーは月額100円程度で借りることができるので、試しに使うには最適です。
ただし、アクセスが増えて来ると接続が不安定になるので注意が必要です。
ある程度アクセスが集められるようになったら、共用サーバーからVPSに乗り換えるのが良いでしょう。
サーバーの引っ越しは少し手間が掛かるので、余裕があるなら最初からVPSを借りる方が良いかもしれません。
サーバー選びは重要かもしれませんが、最初はそれ程気にすることは無いでしょう。
重要なことはサーバーの種類よりも、あなたのサイトを充実させることです。
まずはそのことに集中しましょう。
株式会社PEEP 高原