レンタルサーバー「J-Navi(ジェイナビ)」の評判や特徴、料金プランを紹介します。
サバサバ読める目次
株式会社ジェイナビが運営するレンタルサーバーです。
株式会社ジェイナビはレンタルサーバー運営の他にドメインの登録申請も行っている取り扱い指定業者でもあります。
公式サイトを見ると色々なサービスが記載されていますが、ちょっと見難いのが残念です。
ドメイン無料取得を売りにしているみたいなので、おそらくはレンタルサーバーの運営がメインというよりはドメインの取り扱い指定業者として設立された会社が新たにレンタルサーバー運営を開始したといったところでしょう。
ジェイナビの売りは公式サイトにも大きく記載されているように、無料で独自ドメインの取得とSSL証明書の取得インストールまでを代行してくれるところです。
取得が無料というの他にも多くありますが、設定までを代行というのはおそらくジェイナビくらいではないでしょうか。
色々なサイトでレンタルサーバーの設定方法が書かれていますが、PCやOSの違いで手間取ることも多く、なかなか一筋縄ではいかないこともあります。
初期設定に係る作業が面倒な方や初めてレンタルサーバーを使う方にはこのサービスはかなり良いものだといえそうです。
独自ドメイン取得とSSL証明書の取得・設定まで代行してくれるサービスが売り
料金プラン
ジェイナビのプラン内容 | |||||
---|---|---|---|---|---|
プラン | Standup | Standard | Professional | Business | |
初期費用 | 0円 | ||||
月額費用 | 900円 (12ヶ月一括払い) |
1,620円 (12ヶ月一括払い) |
3,240円 (6ヶ月一括払い) |
5,400円 (6ヶ月一括払い) |
|
容量 | 10GB | 20GB | 40GB | 80GB | |
メールアカウント | 無制限 | ||||
サブドメイン | 無制限 | ||||
SSL | 可能 (無料) |
||||
ドメイン | 無料 |
プランについては低コストのStandupから最もHDD容量の大きいBusinessまで4種類あります。
プラン毎の違いについて公式サイトにも記載がありませんでした。
通常、多くのレンタルサーバー運営会社では転送量やアカウント、データベースの数でプランを分けています。
それらの情報が全くないところを見るとジェイナビのプラン毎の違いは容量の大きさのみかと思われます。
Standupプランの容量は決して多いわけではありませんが、少なすぎるということも無いので心配する必要はないと思います。
初期費用に関しては、最近はどのレンタルサーバーの会社も初期費用無料という流れになってきています。
ですので、ジェイナビが特別というわけではありませんが、2年目以降の更新手数料もかからないので長く使えば使うほどお得感が増してきます(更新手数料を取っているレンタルサーバー会社はまだ多く存在します)。
メールアカウントについてはどのプランでも無制限に作れるようです。
ほとんどのユーザーが、サイトや用途に合わせてメールアカウントを使い分けているので、メールアカウントを無制限に作れることは非常に大きなメリットといえます。
SSLに関しては独自SSLも利用可能となっていますが、どのブランドのサービスなのかの記載はありませんでした。
無料ということですのでおそらくはLet’s Encryptというサービスの可能性が高いと思われますが、別ブランドのSSLを既に契約している方は一度問い合わせた方が良いかもしれません。
ドメイン維持管理手数料が永久無料!
ジェイナビの料金プランの特筆すべき部分として、ドメイン利用料金無料というものがあります。
ジェイナビのレンタルサーバーを使っている限りは永久的にドメイン使用料(初期取得費、2年目以降の更新費用含む)が全て無料になるので大変お得です。
なお既にドメインを取得されている方も対象となっており、ドメインの移管をすればそれ以降の費用は一切かからないみたいです。
サイトに関連性の深いドメインは信頼も厚く高評価の対象になり、なによりユーザーに覚えてもらいやすいといったメリットもあります。
ドメインの取得を同時に考えている方にとって、これほど好条件は他にはないでしょう。
ドメインはその種類によって、レンタルサーバーの年間使用料と同じくらいの費用となってしまうので、ドメイン利用料金が無料ということはレンタルサーバーを半額で抑えることと同じといえます。
ジェイナビの料金プラン自体はそれほど安いわけではありませんが、トータルで考えるとコストパフォーマンス的にも他のレンタルサーバーに引けを取ることはありません。
サーバー引っ越し時には注意が必要
ジェイナビの支払い方法についてですが、
- StandupプランとStandardプランについては1年間分を一括支払い
- ProfessionalプランとBusinessプランについては半年分を一括支払い
のみとなっています。
レンタルサーバーの引っ越しを頻繁にされる方はジェイナビにすると最低1年(上位プランなら半年)は使わないと損をしてしまうので注意が必要です。
また、ジェイナビではドメインの管理手数料が無料となっていますが、この恩恵を受けるためにはドメイン取り扱い業者をジェイナビに移管をしないといけません。
長く使っているとドメインの移管が煩雑になったり忘れがちになるので、移管手続きを忘れないようにしましょう。
なお、取り扱えないドメインもあるとのことなので、独自ドメインをお持ちの方は引っ越し前にジェイナビに直接問い合わせることをお勧めします。
ジェイナビの支払い方法は、1年(上位プランなら半年)の一括払いなので、損をしてしまわないように注意
サーバースペック
サーバースペックに関しては一切の記述がありませんでした。
ただ公式サイトを見る限りサーバー稼働率は99.9%以上を誇っているようですので、安心してお使いいただけます。
サーバー稼働率については企業によって定義に若干のずれが生じますが、ジェイナビの公式サイトの説明を見ると、停止期間はほとんどないと書いてありましたのでおそらくはHDD交換時やメンテナンスにおける停止期間も含めた稼働率を公表しているものと思われます。
※企業によってはメンテナンス時間を含めない場合もあります。
サーバー稼働率とは?
サーバー稼働率とはサーバーが正常に稼働している割合を指します。
例えば99.9%の稼働率の場合計算式としては
「365(日)×24(時間)=8760(時間)×0.001(0.1%)=8.76時間(=約8時間45分/年) 」
となります。
稼働率自体をそこまで気にする必要はありませんが、どんなに優秀なレンタルサーバーでも99.99%が限界値となります。
これはバックアップメンテナンスを行う場合や、機器の入れ替え作業でどうしてもサーバーを一時的に停止させざるを得ないこともある為です。
「稼働率100%保証」と書かれているサイトを極稀に見かけますが、これは絶対に止まらないサーバーという意味ではなく、停止している時間分(割合)だけ利用料を再計算して返金しますという意味です。
またこの稼働率はサーバー側に問題が生じて停止した時間のみをカウントしているため、サーバーに負荷がかかりすぎてしまった場合の503エラーや一部のユーザーのCGIやアクセス集中による表示不可状態はカウントされません。
よって実際にはどのレンタルサーバー会社もサーバーが停止している時間は公表値よりも多くなります。
(停止やエラー、スタックが起きた場合にはレンタルサーバーを運営する会社からお知らせメールが届きます)
サーバー稼働率は99.9%以上と記載があり安心
バックアップ
公式サイトに載ってないので色々と調べてみましたが、バックアップに関する情報は得られませんでした。
また運営にもメールをしてみましたが、二日経っても返答がありませんでしたので、おそらくジェイナビにはバックアップというものはありません。
クーロンによる自動バックアップ化のSSHも利用できないので手動で全ファイルをDLして備えるしか方法はないみたいです。
データベースのバックアップはどのようになっているのかは不明ですが、バックアップ機能が実装されていない点においてはマイナスな部分です。
近年では動的サイトが圧倒的シェアを占めています。
エンドユーザーの書き込みなども日常化しているため、データベースのバックアップは今や必要不可欠です。
もしデータベースがバックアップできないようであれば、他のレンタルサーバーを選択する方が良いでしょう。
サポート
ジェイナビはサポートではかなりの酷評が目立ちます。
実際に筆者もメールでの問い合わせを行ってみましたが、返答がありませんでした。
今回の問い合わせではトラブルというわけではないので返答が無くても困ることはありませんが、運営に問い合わせる内容の多くはトラブル関係になってくると思います。
このようなときに返答がない、または返信がかなり遅いというのは不満の原因に直結しますのでジェイナビの運営体制を見直してもらいたいものです。
ユーザーレビューにも、返答が遅い、見当違いの内容が返ってくるなどありますのでサポートを重視する方は選択肢からジェイナビを外さざるを得ないと思います。
なお、ジェイナビは電話問い合わせというものがありません。問い合わせは全てメールもしくはFAXとなります。
まとめ
ジェイナビはいかがでしたか?
酷評が目立ちますがスペック自体はそれほど悪いものでもなく、ドメインと合わせて使う場合にはむしろベターな選択肢になる可能性もあるかもしれません。
サポートが必要な中級以下の方にとっては若干厳しめのレンタルサーバーといわざるを得ません。
サポートが無くても特に問題ない方というのであれば料金的にも安いのでサブスペースとして借りておくのも一つの方法だと言えます。
このようにレンタルサーバーといっても使い方によって選択肢は変わってきます。
一度借りてしまえば頻繁に鞍替えするようなものではありませんので、レンタルサーバー毎の特色をよく理解し、自分の用途に合ったサーバーを探し出すことも必要です。
一般的な用途(メインサイト)で使うのであれば、確実に他社サーバーの方が良いです。
下記の内容と比較して、本当にジェイナビで十分か考えてから、申し込みを検討しましょう。
下記の記事で他社のレンタルサーバーについて、詳しく比較しています。
サバ