今回取り上げるテーマは「HPサーバー」です。
HPと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
一般的にはホームページの略のことを指し示すことが多いでしょう。更にサーバーとなると、Webサーバーでしょう。もちろんそのHPとも関係があります。
しかし、今回はホームページではなくHewlett Packard(ヒューレット パッカード)の提供するサーバーという意味の「HPサーバー」のことでした。
また、今回取り上げるHPサーバーはレンタルサーバーではなく、個人または企業として購入してサーバー構築・運営することを前提に話をすすめて行きます。
HPサーバーと言ってもランナップが豊富で価格も性能も非常に多く、どの機種を選定すれば良いのかとても迷うのではないでしょうか。
ですから、少しでもHPサーバーの選定の手助けができれば幸いです。
HPの公式サイトは情報が多過ぎてわからない方は、是非こちらの記事をご覧ください。
サバサバ読める目次
HP Enterpriseはサーバーのラインナップが豊富!
Hewlett Packard(以下HP)のサーバーはHP Enterpriseというブランド名で販売されています。
個人向けのHPのパソコンやプリンタ部門とは違い、HP Enterpriseはサーバー関連の統合システムです。
HP Enterpriseのサーバーラインナップとしては、大きく分けると次の5つ。
- ラックマウント型サーバー
- タワー型サーバー
- ブレード型サーバー
- HPE Synergy
- HPE SimpliVity
ラックマウント型サーバーは1000人のユーザーを1人でサポートの実績あり!
HPサーバーの中でも拡張性が高いのがHPEラックです。
あなたのサーバー、ストレージをより強化できるラックとなっています。
このHPEラックはベルプレ市の学校でも採用された実績があります。
HPサーバーが学校で採用されることは特に珍しいことでも無いのですが、驚くべきはたった1人でシステムを運用していた実績です。
しかも、たった1人で1000人のユーザーをサポートしていたから驚き。
そんなことができるのもHPEラックだからかもしれません。
HPラックマウント型サーバーのモデルはこちらです。
- DL20 Gen10:160,000円~
- DL325 Gen10:477,000円~
- DL360 Gen10:540,000円~
- DL380 Gen10:683,000円~
- DL385 Gen10:601,000円~
HPサーバーの中でも拡張性が高い
サーバー・ストレージをより強化できる
最もシンプルなHPのタワー型サーバーは高信頼!
HPサーバーの中でも、俊敏性、経済性とセキュリティの部分で最もバランスの良いのがタワー型サーバーです。
特に俊敏性に関して言えば、従来のアプリケーションに加え、新しいアプリケーションを利用することでパフォーマンスが高いサーバー環境を実現可能なサーバーと言えます。
HPサーバーの一例は以下のモデルです。
- MicroServer Gen10:66,000円~
- ML30 Gen10:133,000円~
- ML110 Gen10:235,000円~
- ML350 Gen10:401,000円~
俊敏性、経済性とセキュリティの部分で最もバランスが良い
仮想環境に最適なブレード型サーバー
HPサーバーの中でも、コスト、柔軟性、シンプルな運用を維持できるのがブレード型サーバーです。
HPブレード型サーバーの特長としては次の3つ。
- VDIのユーザーエクスペリエンス
- ライセンスコストを削減
- コンポーザブルへの移行
これからの時代には必要不可欠な環境と言えるでしょう。
サーバーと言えば、ただ単に購入するだけというわけにはいきません。
問題となるのは保守です。
HPサーバーの保守はどのようなサービス内容になっているのでしょうか。
コスト、柔軟性、シンプルな運用を維持できる
HPサーバーの保守!2つのサービスで迅速対応!
HPサーバーの保守としては、次の2つのサービスがあります。
- HPEプロアクティブケア
- HPEファウンデーションケア
HPEプロアクティブケアはリモートツールを利用する保守サービス。
リモートツールで国内コールセンターから遠隔操作をするものです。着目すべき点は、トラブルが発生した後のサポートだけではなく、事前サポートも可能です。
また、HPEファウンデーションケアはエンジニアが直接訪問してトラブル対応を行うサービス。
遠隔操作では解決できそうにないトラブルなどの場合にはとても有効な保守サービスでしょう。
では、それぞれについてもう少し詳しく見て行きましょう。
時間を節約できるサーバー保守ならHPEプロアクティブケア!
HPサーバーのトラブル発生時の対策として標準として勧められるのが、HPEプロアクティブケアです。
HPサーバーのハードウェア障害・ソフトウェア障害に関するレポートやコンサルティングを提供することが可能。
HPEプロアクティブケアの最も大きな特長は、パーソナライズされている点です。
つまり、トラブルが発生してから一貫した窓口対応が可能。
オンラインでの個別分析となるので、あなたのHPサーバーでどのようなことが発生しているのか迅速に分析できます。
また、24時間監視することによって、トラブルが発生する前にある程度の予防も可能です。
人間の健康診断と同じで、常にヘルスチェックをしていることで、異常個所をトラブル発生前に検知できるのは大きなメリットではないでしょうか。
HPEファウンデーションケアは迅速な対応が可能!
もう一つのHPサーバーの保守サービスのHPEファウンデーションケアはとにかく迅速な対応が最大の特長ではないでしょうか。
HPEファウンデーションケアの中でも5つのサービスに別れているのですが、
一刻も早くトラブル対応をしなければならない場合には「24×7、オンサイト4時間対応」がおすすめです。
内容としては、ハードウェア障害が発生した場合に、
- 4時間以内に現地訪問による修復作業
- 修復作業が終了するまで継続作業
という心強い保守サービスです。
更に、ソフトウェアによるトラブルの場合については、オンラインでの24時間サポート。
急なトラブルでも安心できるのではないでしょうか。
では、HPサーバーに関して問い合わせが多く、比較的容易に対応できるトラブルについて紹介しましょう。
1.HPEプロアクティブケア
リモートツールで国内コールセンターから遠隔操作する
2.HPEファウンデーションケア
エンジニアが直接訪問してトラブル対応を行う
HPサーバーに関する問い合わせの多いトラブル
HPサーバーに関して問い合わせが多いのが次の2つのトラブルです。
- HPサーバーのファンがうるさい
- HPサーバーの再起動が発生
こちらの2点に関しては自分で確認することで改善する可能性があります。
もし、同様のトラブルが発生した場合は、以下を参考にして対応してみてください。
HPサーバーのファンがうるさい!そんな時の対処方法!
HPサーバーの口コミを見ていると、「HPサーバーのファンの音がうるさい」と書いている人が意外と多いことに気が付くでしょう。
しかし、HPサーバーはファンの大きさや回転に関してきちんと計算して冷却しているので、ファン自体や制御が正常であればそれ程うるさいと感じることは無いでしょう。
ですから、HPサーバーのファン音がうるさい場合は何か外的な要因の可能性も考えられます。
例えば、以下のような場合です。
- サーバー内部のほこり
- 排気口のほこり
- HDDなどの未装着やネジの緩み
- 設置場所の通気性
- 直射日光の当たる場所での使用
- 室温が高い
そして、上記に該当しない場合や問題を取り除いてもファンの音が改善されない場合には、更にHPサーバーのファンに関する部分を確認してください。
- ファンが正しく固定されていない
- エラーメッセージが表示されていない
- 冷却ファン稼働率が高過ぎる
システムROMが古い場合には、ファンが正常に駆動できない場合があります。
その結果として、HPサーバーのファン音がうるさい状況が発生する可能性もあります。
しかし、上記の確認を行ってもファン音が改善されない場合は、日本HPに問い合わせする必要があります。
HPサーバーの再起動が発生!そんなトラブルはどうする?
サーバーに限らず、パソコンなどでも突然の再起動やシャットダウンが起こることがあります。
残念ながらHPサーバーでも同様のトラブルが発生した報告がいくつか上がってきているようです。
そんな時の対処方法について紹介しましょう。まず、HPサーバーが停止した時にいくつかの確認事項があります。
Windows版とLinux版では多少違いますので、分けて考えてみましょう。
Windowsの場合の確認事項は次の2点。
- イベントが発生した日時
- 停止したと想定される日時
次にLinuxの場合の確認事項を見て行きましょう。
Linuxの場合は次の2点です。
- Messages の日時
- IML の日時
具体的には、コマンドラインに「#hplog-v」と入力すると、上記の項目を確認することができます。
それらを踏まえた上で、原因を探ってみましょう。
HPサーバーの異常として比較的多い原因としては次の4つです。
- 温度異常
- ハードウェアエラー : PCI Bus Error
- ハードウェアエラー : Unrecoverable System Error
- ハードウェアエラー : Uncorrectable Memory Error
- ハードウェアエラー : UncorrectableMachine Check Exception
他の原因の場合は、HPの問い合わせ窓口の方に連絡してください。
1.HPサーバーのファンがうるさい
2.HPサーバーの再起動が発生
確認事項をチェックしても改善しない場合はHPの問い合わせ窓口に連絡!
まとめ
今回の記事はHPサーバーについて取り上げてみました。
HPサーバーはラインナップも非常に多く、選定をするのも大変です。
HPサーバーとしては以下の種類がありました。
- ラックマウント型サーバー
- タワー型サーバー
- ブレード型サーバー
- HPE Synergy
- HPE SimpliVity
個人レベルと言っても、最も小さなものでも10人前後の事業レベルでの使用に耐えることができる仕様です。
あなたはどのHPサーバーが気に入りましたか?
下記の記事でレンタルサーバーについて、詳しく比較しています。
サバ