サーバーの引っ越しなどに伴い、ドメインの管理も同一の業者に任せたいと思ってる人って実は結構いるはず。
でもドメインの移管って思ってるほどシンプルに完結する作業ではないんですよね。
しかもドメイン移管の手続きに関して登録業者が違えば手順もまるで違うばかりでなく、移管作業の中で出てくる用語まで違う始末。
こういうことが重なると、おいそれと引っ越し作業をしてしまおうと思う人が減るのも当然です。
まぁ業者もそれを狙ってかどうかは知りませんが、わざと難しくして出来るだけ引っ越しさせまいとしているのかもしれません。
今回はその”けっこう面倒くさい”ドメインの移管作業
(他社管理ドメイン → エックスサーバー管理)
について説明していきたいと思います。
正直私も移管作業は初めてで、これを機に皆さんと一緒に勉強できればと思いますので、最後までお付き合いよろしくお願いします。
サバサバ読める目次
準備編(エックスサーバー側)
まず最初に事前準備です。
エックスサーバーのインフォパネルに移動しましょう。
1.サービス追加申し込みをする
インフォパネルの左側メニューにある「サービスお申込み」をクリックします。
次に、サービス一覧から「エックスドメイン」というサービスを探し、
その項目の中にある「移管(指定事業者の変更)」をクリックします。
2.利用規約への同意
移管のボタンをクリックすると、
利用規約と個人情報に関する公表事項が表示されます。
内容をよく読み、大丈夫なら「同意」をクリックします。
3.ドメインの移管を申請する
ここまで進むとドメイン移管申請の項目が出てきますので、この欄に移管したいドメインを入力します。
この時、注意書きにもあるように”http://www.などは付けずに”独自ドメイン名のみをご入力下さい。
例えば貴方のサイトURLが「https://www.sample.com/」だった場合には「sample.com」のみ入力します。
入力し終えたら最後に「検索」ボタンをクリックして下さい。
※下記に該当する項目がある場合は、移管が不可能となるのでご注意ください。
- ドメインの期限が切れている場合
- ドメインの期限が7日以内に切れる場合
- 移管元ドメイン管理業者でドメイン登録を行ってから60日が経っていない場合
- 移管元ドメイン管理業者が移管を認めていない、またはレジストラロックをかけている場合
- ドメイン公開データベース(WHOIS)にドメイン登録者連絡先(registrant contact)として、自分のメールアドレスが登録されていない、または、そのメールアドレスでメールを受信できない場合
- 当サイト規約に同意できない、または、違反している場合
- ドメイン紛争規約に同意できない、または、違反している場合
- 現在のドメイン管理業者へ弊社「エックスサーバー株式会社」へドメイン移管を行うことを伝えていない場合
- ドメインの期限月に移管申請を行う場合
- 移管元ドメイン管理業者がレジストラロックをかけている場合
移管可能なドメインの場合、下の画像のように認証コードを求められます。
こちらの欄にコードを入力して「お申込内容の確認・料金のお支払い」ボタンをクリックしてください。
この後内容の確認が出てきますので、「確定」ボタンをクリックします。
これでドメインの移管申請の申し込みは完了です。
ここから先も画像で説明したいのですが、これ以上進めてしまうと実際に持っているドメインを移管することになってしまうので、別サイトの方の画像をお借りして説明させていただきます。
※以下の画像はHAZIMARU様のサイトよりお借りしています。
認証コード(Auth code)とは
不正なドメインの移管を防ぐ目的でドメインに割り当てられているコードです。
ドメイン移管の申し込み時に必要となります。
お名前.comではドメインNavi管理画面より確認することが出来ます。
「.jp」ドメインにはAuthCodeはありません。
4.支払いを済ませる
移管申請を出すには支払いを済ませる必要があります。
この時点でエックスサーバーへのドメイン移管に係る支払いを済ませます。
該当するドメインにチェックを入れ、
プルダウンメニューより更新期間を選択し
最後に「お支払方法を選択する」ボタンをクリックします。
支払い方法について
支払いについては以下の方法があります。
- クレジットカード
- 銀行振込
- コンビニ払い
- ペイジー
- チャージ残高からお支払い
エックスサーバーでの手続きはこれで終了です。
移管手続きが完了次第、移管前の業者よりメールが届きます。
そちらのメールの指示に従って、各業者でのドメイン管理終了処理を済ませてください。
エックスサーバーでの事前準備の流れのおさらい
- サービス追加申し込みをする
- 利用規約への同意
- ドメインの移管を申請する
- 料金を支払う
移管元での作業編
恐らくほとんどの場合、移管元はお名前.comを利用していると思います(別のレジストラを利用している方がいらっしゃいましたらごめんなさい)ので、今回はお名前.comでの説明をさせていただきます。
こちらでの作業はそのほとんどが確認作業といった感じになるのでこれといって難しく考える必要はありません。
ドメインの移管に失敗するケースとして”WHOIS情報公開代行サービスの設定”をしている場合が多く見られますので、今回はその説明をしていきたいと思います。
移管作業が失敗する原因
お名前.comでは、移管のことを「トランスファー」と呼んでいます。
呼び名が変わると混乱を招く恐れがあるのでこのサイトでは一律に「移管」と呼びます。
外部サイトで色々見てみると、お名前.comで移管作業が失敗するケースが少なからずあるようです。
以下は移管作業に失敗する場合の原因です。
- WHOIS情報公開代行サービスを設定中
- ドメインの登録・更新など、料金に未清算がある
- 無効なメールアドレスが登録されている又は登録されているメールアドレスが存在しない
移管作業に失敗するケースのほとんどが上記3点によるものでした。
その中でも最も多く見られたのが、「WHOIS情報公開代行サービスを設定中」による失敗です。
WHOIS情報公開代行サービスとは、WHOIS(IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、インターネットユーザーが誰でも参照できるサービス)に管理会社が自動で登録してくれるサービスです。
これを行うことによって、レジストラロックも自動でかかる場合があるようです。
「WHOIS情報公開代行サービスを設定中」による失敗
WHOIS情報公開代行の解除について
最も多い失敗原因とされているWHOIS情報公開代行サービスの解除についての手順をご説明します。
ただし、これをしたからと言って必ずしもドメインの移管が成功するようになるわけではありませんので予めご了承ください。
(他にも理由がある場合はこの設定をしても解決しません。)
また、ドメインNaviの画像が用意できないため、文章だけでの説明となります。わかり難い部分があるかもしれませんがご容赦ください。
まずはお名前.comの管理画面であるお名前.com Naviへログイン。
上部メニューバーの「ドメイン設定」をクリックします。
2.登録情報の設定
「WHOIS情報公開代行」をクリックします。
WHOIS情報公開代行設定の画面が開きますので、
”WHOIS情報公開代行を解除したい”ドメインの左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。
「変更後の設定」という項目に「解除する」というテキストが表示されたことが確認できたら、最後に「確認画面へ進む」のボタンをクリックします。
3.確認画面で最終チェック
上記まで操作を進めると設定内容の確認画面が開いていると思います。
変更後の設定の欄に「解除する」という文字があることを確認し、
「上記に同意し、申込みます」の左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。
最後に「設定する」ボタンをクリックします。
ローディング画面が表示され数分経つと処理が完了し、登録しているメールに通知が届きます。
1.ドメインNaviにログイン
2.登録情報の設定
3.確認画面で最終チェック
まとめ
いかがでしたか?
今回はエックスサーバーにドメインを移管する際の注意点について説明しました。
ドメイン移管作業は意外と引っかかる方が多いみたいです。
サーバーと一緒で、一度業者を決めるとなかなか移す機会はないかもしれません。
あまり機会がないだけにいざ移すとなっても方法がわからないといった事にならないよう、事前に調べておいた方が良いかもしれません。
筆者も今回この記事を書きながら「Auth codeってなんだっけ?」となってしまい、コードの場所を探すのに若干苦労しました。
この記事によって少しでもそういった方が減ることに繋がれば嬉しい限りです。