WordPressのサーバー移転は難しくて大変そう・・・というイメージが強いですが、順番と方法を把握しておくなら、初心者でも大丈夫です。
移行する時の注意点や方法を詳しくまとめましたので、ロリポップからmixhostに移行したいと思っている人は是非参考にしてください。
サバサバ読める目次
ロリポップからmixhostへの基本的な移行方法
株式会社PEEP 高原
- Duplicatorプラグインを使って移行
- All-in-One WP Migrationプラグインを使って移行
- プラグインを使わずに移行
今回はプラグインを使わない方法について解説したいと思います。
All-in-One WP Migrationというプラグインはサーバ容量に制限があり512MB以上の場合は対応できないことになっています。
また、Duplicatorはエラーが多いとの情報があるので、今回はプラグインを使わない方法を推奨します。
以下の順番で移行を進めます。
- ロリポップにログインしてファイルを取得
- 新しいサーバーをmixhostで作る
- 移行するファイルを読み込む
- DNSの設定を行う
個人差がありますが、2~4時間ほどで完了できると思います。今まで使っていたファイルの量によってダウンロードとファイルのアップロードに時間が多少変わってきます。
WordPressを使っての記事の更新は完全に移行が完了するまでできなくなるので、余裕をもって行いましょう。では早速、順を追って解説していきます。
mixhostに新規申し込み
サーバーを移行するためには移行先のサーバーを契約する必要があります。
mixhostの公式サイトにアクセスして「お申し込み」を選択します。mixhostには数種類のプランがありますが、ひとまずスタンダードプランを選んでおけば十分でしょう。
スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプラス | エンタープライズ | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
3年契約 | 880円/月 | 1,780円/月 | 3,580円/月 | 7,180円/月 | 14,380円/月 |
2年契約 | 930円/月 | 1,880円/月 | 3,780円/月 | 7,580円/月 | 15,180円/月 |
1年契約 | 980円/月 | 1,980円/月 | 3,980円/月 | 7,980円/月 | 15,980円/月 |
容量 | SSD 60GB |
SSD 100GB |
SSD 140GB |
SSD 180GB |
SSD 240GB |
転送量目安 | 2TB/月 | 4TB/月 | 6TB/月 | 7TB/月 | 8TB/月 |
CPU | 仮想3コア | 仮想5コア | 仮想8コア | 仮想10コア | 仮想12コア |
メモリ | 4GB | 8GB | 12GB | 16GB | 32GB |
スタンダードプランを選択(または自分の好みのプランを選択)すると、今使っているドメインの入力が求められますが、後から追加することもできます。
注文内容を確認して、個人情報を入力すれば完了です。
ロリポップの契約が切れてしまってからmixhostを契約しようとすると、作業がうまくいかなかったときなどに不具合が出るので、mixhostの新規契約はロリポップの契約が残っている間に行いましょう。
mixhostを契約するときのPV数の目安
株式会社PEEP 高原
エコノミー | 50万PV/月 |
スタンダード | 100万PV/月 |
プレミアム | 200万PV/月 |
ビジネス | 400万PV/月 |
ビジネスプラス | 600万PV/月 |
移行先のサーバーを準備したなら、サーバー移行の準備を進めていきます。
FTPソフトを使ってデーターを取得
まず、最初にすべきことはロリポップから移行するファイルを取得することです。次の順番で行います。
- FTPソフトでWordPressのファイルを全てダウンロード
- ロリポップでWordPressのデータベースをエクスポート
株式会社PEEP 高原
FTPソフトでWordPressのファイルをダウンロード
今まで使っていたサーバー、ロリポップからWordpressのファイルをダウンロードしなければなりません。いくつか方法がありますが、FTPソフトのCyberduckを使うなら簡単にファイルをダウンロードできます。個人差がありますが、1~2時間前後かかるでしょう。
ロリポップでWordpressのデータベースファイルをエクスポート
次に、WordPressのデーターベースファイルをダウンロードします。以下の手順で行います。
- ロリポップのユーザ専用画面にアクセス
- 左のメニュー内の「サーバーの管理・設定」からデータベースを選択
- 「操作する」をクリック(この段階ではデータベース名などを記録する必要はありません)
- 表示されるサーバー・ユーザー名・パスワードを記録してphpMyAdminを開く
- 画面が開いたなら、記録したメモした情報をもとにphpMyAdminにログイン
- ログイン後画面の左側のデータベース名を選択し、画面上にある「エクスポート」をクリック。
- ログインしたら、画面の左側にある一覧からさっき確認したデータベース名を選択して、「エクスポート」をクリック。(画面左のinformation_schemaはエクスポートしなくて大丈夫です)
最後にエクスポートの方法を選択。「詳細-可能なオプションを全て表示」を選んで、画面下の実行をクリックすると完了。
mixhostでサーバーを構築してドメインを設定する
FTPでデーターを取得したならmixhostのサーバー構築とドメイン設定が必要です。
- データベースを新規に作る
- データベースの接続情報を変える
- ロリポップから取得したデータベースファイルをダウンロードインポート
- 独自のドメインを設定
- ロリポップからダウンロードしたWordPressのファイルをアップロード
株式会社PEEP 高原
新しいデータベースの作り方
新しいデータベースを作るためにはmixhostの管理画面にログインしたあと、以下の手順で進めます。
- cPanelにログインしたあとMySQL®データベースウィザードを選択
- 新しいデータベース名を決定
- 新しいデータベースを操作するためのユーザ名を決定
- パスワードを設定(パスワードの強度はセキュリティ対策として重要なので、大文字と小文字を混ぜて長さが5文字以上で作る)
- 権限の設定をする。すべてのユーザに権限を付与するため、「すべての権限」にチェックを入れればデータベースの作成は終了。
データベースの接続情報を変更
新しいサーバーを使えるようにするためには、ロリポップからインポートしたWordPressのファイルのデータベースの接続情報である「wp-config.php」を変える必要があります。変更内容は難しいものではなく以下の情報を修正します。
- データベース名
- ユーザ名
- パスワード
- ホスト名
ダウンロードしたWordpressフォルダ内に「wp-config.php」というファイルがあるので、新しいものに変更します。
入力時にエラーになり、データベースに接続できない場合がありますが、その時は大文字になっていないか確認してください。変更内容は必ず小文字で入力します。
独自ドメインの設定
次に独自ドメインの設定です。cPanelのメニューからアドオンドメインを開きます。
新規のドメイン欄に「サイドのドメイン」を書き込みます。
それ以外の、ドキュメントルートやサブドメインは新規のドメインを入力すると自動で記入されます。
最後に「ドメインの追加」を選べば完了です。
データベースファイルをインポートする
自分のサイト内の設定や文章を使えるようにするため、mixhostにデータベースファイルをインポートします。
- cPanelのデータベースの項目にあるphpMyAdminを選択
- 左側のデータベースを選択し、右側は「インポート」タブを開く
- 「ファイルを選択」をクリックして、ロリポップのファイルを選択
- インポートが行われ、「正常に終了しました」の表示が出れば完了
WordPressのデータファイルをアップロード
FTPソフトを使ってWordPressのファイルをmixhostへアップロードします。FTPに接続するためにはアカウント設定の時にmixhostから送信されるメールの情報を参照します。以下の情報を確認してください。
- FTP/FTPSホスト名
- ユーザー名
- パスワード
- Webサイトフォルダ
データーファイルのアップロードが完了すればサーバーの引っ越しは完了です。ここまでで約1~2時間程度かかるでしょう。
最後に移行が成功しているかどうかを確認しましょう。
サーバー移行の動作確認
WordPressのデーター移行が正常に完了したのかを確認します。確認する前にネームサーバーを変えてしまうとネームの変更完了までに約3日、不具合が見つかった場合修正して反映されるまでにさらに3日かかります。焦らずしっかりと確認しましょう。
Mixhostにはサーバー移行を確認するためのURLが用意されていますが、制約などがあるためhostsファイルを使って、動作確認をするのが無難です。以下の点をチェックしてください。
- サイトのトップページが閲覧できるか
- サイトの管理画面にログインできるか
- サイトのトップ以外のページが閲覧できるか
この3つが確認できたならネームサーバーの変更を行います。
mixhostのWordpress移動代行サービスを利用する
Mixhostには「WordPress移転代行サービス」というものがあり、専門家がWordpressのサイトを他のサーバーからmixHostへの移設代行を行ってくれます。
株式会社PEEP 高原
移行代行サービスの値段
こちらの代行サービスの金額は9,980円となっており非常にお手頃の価格になっています。インターネットでサイトの移行代行業者を検索すると、5万円から8万円程度の価格設定になっていますから、驚きの低価格といえます。
もちろん、サーバーの専門家が対応してくれますから安心ですし、万が一の時の対応も問題ありません。利用者としてはサーバー移設が低価格で済みますし、mixhostとしても効率的に契約者を増やすことができるので両者にプラスになっているようです。
サービス利用の条件
こちらのサービスを利用するためにはいくつかの条件があります。
- 独自ドメインで運営している
- MixHostとレンタルサーバーの契約済(無料体験期間対応可)
- WordPressでサイトを運営している
- WordPressのマルチサイト機能を利用していない
上記の条件をクリアしているか事前に確認しておきましょう。
サーバー移行サービスへの申し込み方法
先に説明したようにこのサービスを利用するためにはmixhostのアカウントを事前に持っている必要があります。アカウントを作成後、「ご契約後のお問い合わせ」から申し込みを行います。
※管理パネルの「新規お問い合わせ」から申し込むことも可能です。
次のような画面が表示されたら「Wordpress移転代行サービスのお申し込み」を選びます。
問い合わせフォームが表示されますから、必要情報を記入すると完了です。
自分のアカウント情報を知らせる
申し込みを行うとサポートセンターから連絡があります。移転元のサービスアカウントを伝える必要があります。
以前使っていたサーバーによって若干の違いがあるかもしれませんが、基本的には以下の情報が必要になります。
- 移転元のWordPressのURL
- 移転元のWordPressの管理画面のURL
- WordPressの管理者権限ユーザー名とパスワード
- 移転元のレンタルサーバー名とログイン名、パスワード
移行代用予定日の案内が送られてくる
移行代行依頼が受け付けられると実際に移行される予定日の連絡があります。
個人差があると思いますが、以下のような文面で送られてきます。
WordPress移転代行のご依頼を頂きましてありがとうございます。下記スケジュールで進めさせて頂きます。
移転代行作業日時:2019/1/30 9:00〜15:00
移転作業中は、記事の更新はご遠慮頂きますようお願いいたします。
mixhostの代行サービスのまとめ
- MixHostに登録する(無料体験登録でもOK)
- WordPress移転代行サービスに申請
- 移転元のアカウント情報を伝える
- 移行代行予定日時を確認
- 動作に問題がなければネームサーバーを変更
価格、利便性を考えてもmixhostがおすすめ!
これで、ロリポップからmixhostへのサーバー移行が完了しました。いろいろと手順を踏む必要がありましたが、重要なポイントは、、、
- ロリポップからWordpressのデータファイル・データベースファイルのダウンロード
- mixhostにWordpressのデータファイル・データベースファイルをインポート
- ネームサーバーの変更
- 移行に不安があるならプロにお任せ!
株式会社PEEP 高原
しかし、やっぱり不安という方は専門家に任せましょう。時間も短縮することができますし、不要なトラブルを避けることができます。サーバーのプロに任せることができるのもmixhostの大きな魅力です。今回の情報を是非参考にしてください!